【美食の秋に】クラフトビール詰め合わせ／こぶし花ビール・オーセンティックラガー６本セット２個同梱（12本） 飲み比べセット こぶし花ビール

クラフトビール詰め合わせ／こぶし花ビール・オーセンティックラガー６本セット２個同梱（12本）

ラガービールはビール職人の腕が試されます。突き抜けた個性のあるタイプに比べて、味わいを調えるのが難しいからです。ビールの味わいでは、ホップの香りとビール酵母の発酵に伴う香り（エステル香）が香味を決める重要な要素となっていますが、中でも低温で発酵させるラガービールは、発酵温度や酵母の状態によってビールに付与される香りのバランスが微妙に変わります。そのため、ホップの品種もノーブルなものを選ぶなど、その特徴を活かしながらも、香味がバランスよく溶け合うよう調製しなければならないのです。

そんな伝統的なラガービールは、ドイツやチェコなど、ビールの本場・欧州の中でも、主に大陸内奥部に位置する地域で造られてきました。中でもチェコ共和国は、それまで黒色や褐色（赤銅色）が主流だったビールの世界に革命をもたらした、淡黄色（黄金色）のビールが発明された地として有名です。その元祖淡色ラガービールを生み出したまち「プルゼニュ」の名が、ドイツ読み「ピルゼン」として広まり、大手メーカーをはじめとする世界のビールのおよそ9割を占めるとされる「ピルスナータイプのビール」として今に伝えられています。

ピルスナービールはその後、飲みやすく飲み飽きないライトやマイルド、ドライ系などへと進化して、世界に広がります。その一方、クラフトビールの勃興で注目されたのが、発祥の地の系譜をそのまま引き継ぐ淡色ラガービールでした。それは、麦芽のうまみが豊かで、爽快さを保ちつつも飲み応えがあり、ホップ香やイーストのエステル香がバランスよく、それでいてきちんと主張も忘れない、そんなビールです。食事の友としてよく、一方でつまみ無しでも十分いける、今日広くイメージされているラガービールとはいささか趣の異なる姿をしています。

一方、ドイツ・バイエルン州のミュンヘン周辺では、黒ビールのほかに、淡色ラガーが登場する前の一時期、赤銅色のラガービールが飲まれていました。冷凍機のない時代、ビールは冬の間に仕込む「寒仕込み」が一般的だったのですが、暑い夏を越えて秋まで保存するには、アルコール分・エキス分ともに濃い目のビールが必要でした。そのように造られたビールが十分な熟成期間を経て10月のオクトーバーフェストに出されるようになり、この赤銅色のビールは評判を呼びます。毎年仕込みの最終月が3月だったことから、このビールは「メルツェン（3月）と呼ばれました。その後メルツェンは、ドイツ国内で一旦途絶えたとされますが、アメリカで勃興したクラフトビールの動きの中で再発見され、ミュンヘン伝統のクラシックラガーとして今によみがえります。

こぶし花ビールの「オーセンティック・ラガー」セットは、元祖ピルスナービールである「チェコ・ボヘミアスタイル」の淡色ラガービールと、ビールの都ミュンヘンの歴史的な赤銅色ラガービール「ジャーマンスタイル・メルツェン」を組み合わせた、ラガーの歴史と伝統を語るのに欠かせないビールのセットです。またラガービールの持ち味は、穏やかな香味で飲み飽きない、そんな美味しさですが、料理との相性が幅広い上、滑らかな飲み口なので、飲み疲れすることがありません。初めての方にも飲みやすく、複雑で調和のとれた味わいですので、ビール通の方にも永くお付き合い頂けます。


オーセンティックラガー６本セット・詰め合わせ内容のご案内（こちらの商品では6本セットが2個となります）
（カッコ）内は、ビールのタイプ（ビアスタイルに準拠）を表しています。

◇ ピルスナー（チェコ・ボヘミア風ピルスナー）
☆ ジャパン・アジア・ビアカップ 2010 金賞受賞
☆ インターナショナル・ビアコンペティション 2009・2008・2002 金賞受賞
主な原料麦芽の原産地：チェコ（地元産麦芽一部使用）アルコール分 5％
日本の、そして世界の淡色ラガービールのルーツ。麦芽の酒・ビールの原点を味わうなら

◇ メルツェン（ドイツ・ミュンヘン風メルツェン）
☆ インターナショナル・ビアコンペティション 2007・2002 金賞受賞
主な原料麦芽の原産地：ドイツ（地元産麦芽一部使用）アルコール分 6％
苦味おだやかなミュンヘン発祥のクラシック・ラガービール。麦芽のコクを味わい、レトロな色を楽しむなら

* 受賞履歴の各賞は、日本地ビール協会（Craft Beer Association）主催の鑑評会によるものです。

【お願い】
◇ ６本のセットを３個以上お取り寄せの際は、必要に応じて「６本セット」と「６本セット２個同梱」の商品を取り混ぜてご注文ください。